こんにちは南仙台の父（hrperficio）です。
最終的には大阪まで全通して北陸新幹線が完成します。
北陸新幹線によって北陸と関東との結びつきは強くなったことは間違いあり
ません。
元々は北陸は大阪や京都との経済的な結びつきが強い側面がありました。
東京への新幹線直結は北陸にとっては大きな意味があります。
ただ、関西とは時間的な距離感は効果があるものの、東京への圧倒的な経済
依存が高まることによる不安も生じます。
さて、日本全体を考えた時に果たして北陸新幹線全通は良い影響を与えるこ
とができるのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、正義のカードの逆位置が出ています。
正義のカードの逆位置は不正や不公平、偏向や不安定、一方的や不誠実とい
った意味があります。
カードの示す内容で見る限りは経済への全体的な効果は部分的なものに留ま
り、北陸を含めて経済効果を押し上げるようなものとはならないでしょう。
これはどの地域も同様ですが、東京と繋がることでストロー現象が起こり、
一方的に東京を中心とした関東圏に恩恵が偏ることを示しています。
これは現在の日本経済の構造からすれば致し方ありません。
もちろん、北陸への企業誘致なども進む半面、本社機能が移転するわけでは
なく、支店・営業所経済や生産・物流拠点の進出に留まります。
日本経済の力が弱まる中ではこうした流れもあまり強くは出ません。
観光面での集客効果は出ると思いますが、かなり限定的な効果で留まり、日
帰り観光が更に進むことで地元に落ちるお金はあまり増えないでしょう。
すでに新幹線などの交通インフラが経済に与える力も弱まっています。
大きな期待の割りに得られるものの少なさを実感する人の方が多くなって、
地方格差が更に進む実感の方が強くなることは間違いありません。
次に環境条件ですが、運命の輪のカードの逆位置が出ています。
運命の輪のカードの逆位置は急激な悪化や別れ、すれ違いや危機、アクシデ
ントや悪循環といった意味があります。
やはり、東京一極集中に対する考え方や地方格差を減らす手立てといった施
策をきちんと取らないとストロー現象は更に進むことになります。
観光資源などがあっても人が集まらない、サービスの低下や偏った経済効果
といったものが生じるため、総合的な地方対策を進める必要があります。
これは北陸に限ったことではなく、関西も含めた関東以外の地域をどう活性
させるかという大きな命題になります。
今後は関西も含めて地方の核拠点となる都市でも厳しい状況が生じていくこ
とになります。
また、新幹線をどう使うかといったことも含めて、今までにない視点での対
応も重要となります。
太平洋側で問題があった場合でも北陸を迂回するルートの重要性は過去の災
害でも注目されています。
こうしたことも配慮して、北陸新幹線の活用を考えていかない限りは難しく
なっていきます。
日本は道路に頼った物流体制を構築した経緯もあります。
もう少し広い視野で考えた施策を採らない限りは北陸新幹線も無用の長物と
なってしまいます。
政治・行政がこうした考え方に転換できないと費用回収もできず、地方の力
も削ぐ結果となっていくでしょう。
鑑定結果
