こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。
ホンダとの資本的な関係性を模索中の日産自動車ですが、単体でも生産拠点
の縮小や人員削減などの対応を進めています。
北米と中国での販売不振により大きく減収となった中で、体力が残っている
うちに改善を図ろうとする意図もあります。
ホンダとの連携でもホンダ主導となるのか、イーブンな関係性となるのかは
日産自動車にとっても重要な意義があります。
そうした意味でもリストラで業績回復させることは日産自動車のマスト課題
です。
果たして日産自動車はリストラによって業績改善を図ることはできるのでし
ょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、教皇のカードの正位置が出ています。
教皇のカードの正位置は慈悲や連帯、協調や信頼、規律や社会性といった意
味があります。
今回のリストラは最悪の事態での選択ではなく、まだ余裕を持った状況下で
の選択でした。
そういう意味ではムダを削ぎ落して業績改善を図るには効果があります。
また、ホンダとの交渉を有利に行う上でも業績改善は重要です。
日産自動車内部も激しい権力抗争があると言われていますが、こうした状況
では一致した形での対処は避けられないため、日産自動車全体にとっては良
い結果となるでしょう。
ただ、大きな経営改善であったり、爆発的な販売台数の改善といったことは
望めません。
あくまでも一時的に経営上の問題を乗り切るといった形での改善として捉え
た方が正しいと思います。
今の日産に必要なものが社内の連帯や社会的な信頼回復といった点にあるこ
とをカードは示しています。
次に環境条件ですが、愚者のカードの逆位置が出ています。
愚者のカードの逆位置は軽率や我儘、消極的や阿世知、無責任や無計画とい
った意味があります。
日産自動車にとっては今後もかなり厳しい環境が続き、北米と中国は更に厳
しさを増すことになります。
といった構造的な問題もあります。
またEV対応のまずさなどもあって、開発リソースをうまく回せていないとい
う実態があり、本来やるべき方向に向かっていないところもあります。
この期に及んでも北米戦略が間違った方向にあったり、中国一辺倒のアジア
戦略など、見直すべき課題が山積しています。
社会情勢をしっかりと見据えて、業績回復のために何をすべきか、長期的な
視点で目指すべき市場や技術戦略は何かを見つめ直す必要があります。
従来よりも開発リソースがシュリンクする中で、従来の殻を破って新しい日
産自動車を示せるかが課題となります。
市場戦略の大胆な変更やホンダ・三菱との連携による技術戦略の整理・統合
化は急務となります。
その中で何でもアリの市場戦略もそろそろ手放すべきところにあります。
売れない、今後難しくなるフラッグシップモデルの放棄、これも大事な選択
として上がってきます。
いずれにしてもホンダ主導となるのは避けられない中で、日産自動車が何を
目指すのか、戦略面から大胆に変えない限りは将来的に更なるリストラが迫
られ、身を切る守勢に入る可能性があります。
まずは大胆な発想で構築し直すことが日産自動車再起のカギとなります。